苦手意識

学生時代、C言語に対して、かなりの苦手意識があった。

ただ、参考書のコードを写すだけの授業。
これがプログラミング、C言語との出会いだった。

全く面白さ、楽しさが分からない。
全てが記号の羅列にしか見えない。

しかし、とにかく誰よりも速いスピードのタイピングで、
誰よりも速く参考書の先へ先へと進んでいった。

それでも、全く頭に入っていない。

当たり前だ。
考えながらコーディングしていない。

いや、これはコーディングとは言わない。
ただの模写。
タイピングの練習だ。

この大学の講義によって、
自分はプログラミング、特にC言語が大嫌いになった。
あれだけ打ち込んだのに、全く身に付かなかったからだ。
もちろん、身に付くような内容の講義ではなかったのだが・・・

しかし、IT業界で一生働いていきたいという気持ちはあった。
プログラミング以外には、興味のある仕事が多い業界だったからだ。

そのために、特に苦手としていたプログラミングを乗り越える必要性を感じた。
システムエンジニアっていうのは、
プログラミングくらいはできるに越したことはないはずという、
勝手な思い込みからだ。

そして、大嫌いなプログラミングについて、
仕事で関わればイヤでも身に付くだろうという思いで、
まずは開発の仕事で、プログラミングにも関わることのできる会社へと入社した。

現在入社2年目、もうすぐ3年目に突入する。
しかし、ほとんど成長していない。

C言語への苦手意識のせいで、
コードを読んでいても、思う様に頭に入ってこない。

甘えがあったんだと思う。
苦手意識があるんだから、そう簡単にできるようにならないと。

しかし、そう思いながら、もう2年が経とうとしている。

何のために、この仕事に就いたのか。
それを忘れて、逃げていた。

いくら苦手でも、自分で選んだ道、自分で選んだ仕事。
本気でぶつかるべきだ。